2021年02月12日
2021 年 第5週 (2月1日~2月7日)
今週の注目感染症
☆新型コロナウイルス感染症
●新型コロナウイルス感染症とは
新型コロナウイルス感染症は、現在世界中で感染が拡大している呼吸器症状などを呈する感染症です。
日本では、2020 年 1 月 15 日に 1 例目の感染者が確認されました。
感染経路は、飛沫感染が主体と考えられますが、換気の悪い環境であれば、咳やくしゃみなどの症状がなくても感染を拡大させると考えられています(WHO は、5 分間の会話で 1 回の咳と同程度の飛沫(約 3,000 個)が飛ぶと報告)。
●症状
1~14 日(通常 5 日程度)の潜伏期間の後に、主に発熱、咳、倦怠感等の風邪のような症状が出現しますが、下痢、嗅覚・味覚障害などを呈する場合もあります。
初期症状に続き、肺炎症状の増悪を示す場合があります。
特に高齢者や基礎疾患(慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、肥満など)のある方がり患すると、重症化する割合が高い傾向にあるとされており、注意が必要です。
他方、感染しても息苦しさなどを認めない比較的軽症の例や無症状の方も多くみられます。
●発生状況
・全国
2021 年 2 月 14 日 0 時現在までで、国内感染者は累計で 412,275 名、国内死亡者は 6,910 名、退院または療養解除となった者は 380,730 名となっています(厚生労働省ホームページより)。
全国では、20~50 代の年齢層においては感染者数が減少していますが、80 代以上では減少傾向が弱く、感染者数に占める 60 代以上の割合が増加しています。
このため、重症者や死亡者の減少が遅れる可能性があり、引き続き動向に注意が必要な状況です。
なお、10 都府県(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県)で、3 月 7 日までの期間を対象に、緊急事態宣言が延長されています。
・岡山県(最新情報)
2021 年 2 月 14 日現在までで、岡山県内では 2,445 名(男性 1,182 名、女性 1,098 名、性別非公表 165名)の新型コロナウイルス感染症患者が発生しました。
高齢者福祉施設、医療機関、接待を伴う飲食店などで複数のクラスターが発生しています。
岡山県の状況、感染予防の方法などの詳細は、新型コロナウイルス感染症について(新型コロナウイルス感染症について(岡山県健康推進課ホームページ)をご覧ください。
【岡山県感染症情報センターより参照】
(2021年2月15日更新)