2023年06月09日

2023 年 第22週 (5月29日~6月4日)

☆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)情報
岡山県の流行状況(2023 年第 22 週( 5 / 29 ~ 6 / 4 ))
 ○新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、県全体で 224 名(定点あたり 2.67 人)の報告がありました(84 定点医療機関報告)。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、県全体で 224 名の報告があり、前週とほぼ同数でした(定点あたり2.69 → 2.67人)。
地域別では、倉敷市(5.38 人)、備北地域(3.50 人)、備中地域(3.42 人)の順で定点あたり報告数が多くなっています。
年代別では、40 代および 80 代以上で増加傾向が継続しています。
基本的な感染防止策(効果的な場面でのマスク着用、手洗い等の手指衛生、換気、3 密(密閉・密集・密接)の回避、健康的な日常生活、ワクチン接種、体調不良時の備え)に留意し、自主的な判断により実施しましょう。

◆ゲノム解析の結果(全国の情報(岡山県の情報も含む))はこちら
『SARS-CoV-2 変異株について』(国立感染症研究所ホームページ)

●新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とは
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、世界中で感染が拡大している呼吸器症状などを呈する感染症です。
咳やくしゃみ、会話などの際に排出される、ウイルスを含んだ飛沫・エアロゾル(飛沫より更に小さな水分を含んだ状態の粒子)を吸入することで感染すると考えられます。
 通常は感染者に近い距離(1m 以内)で感染しますが、エアロゾルは 1m を超えて空気中に留まりうることから、換気が不十分な環境では、感染が拡大するリスクがあります。

●症状
 日本で流行の主流となっているオミクロン株は、潜伏期間が 2~3 日と短く、また、発症前からウイルスを排出し、感染源となることが分かっています。
上気道で増殖しやすい特性から、従来株(デルタ株等)に比べ、鼻汁・頭痛・倦怠感・咽頭痛などの風邪様症状の頻度が増加している一方で、嗅覚・味覚障害の頻度の減少が報告されています。
しかしながら、肺炎が進展し、重症化する例も少なからず認められます。
特に高齢者や基礎疾患(慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、肥満など)のある方がり患すると、重症化する割合が高い傾向にあるとされており、注意が必要です。
また、妊婦では妊娠後半期(21 週以降)などに重症化する割合が高いことが分かっていますが、ワクチン接種が重症化を予防する可能性があるとされています( 日本における COVID-19 妊婦の現状(日本産科婦人科学会、2022 年6月7日付報告) )。
なお、罹患後症状(いわゆる後遺症)については、以下をご覧ください。
罹患後症状のマネジメント・第 2.0版(2022 年 10 月 14 日発行)
『新型コロナウイルス感染症罹患後も続く症状(後遺症)にお悩みの方へ』(岡山県ホームページ)

●発生動向の把握方法について
 これまでは全ての患者を把握する『全数』把握(2022 年 9 月 26 日以降は簡略化)の方法でしたが、2023 年 5 月 8 日(第 19週)以降は、指定した医療機関(岡山県の定点医療機関数:84(内訳:小児科定点 54、内科定点 30))において 1 週間に診断した患者数を把握する『定点』把握の方法へ変更となりました。

【岡山県感染症情報センターより参照】
(2023年6月9日更新)