2023年01月20日

2023 年 第2週 (1月9日~1月15日)

今週の注目感染症
☆新型コロナウイルス感染症
 ●新型コロナウイルス感染症とは
新型コロナウイルス感染症は、世界中で感染が拡大している呼吸器症状などを呈する感染症です。
咳やくしゃみ、会話などの際に排出される、ウイルスを含んだ飛沫・エアロゾル(飛沫より更に小さな水分を含んだ状態の粒子)を吸入することで感染すると考えられます。
通常は感染者に近い距離(1m 以内)で感染しますが、エアロゾルは 1m を超えて空気中に留まりうることから、換気不十分な環境では、感染が拡大するリスクがあります。
予防接種が進められており、2023 年 1 月 4 日までで全人口の 80.4%が初回接種(1・2 回目)を完了しました。
昨年 9 月からは初回接種を完了した 12 歳以上を対象にオミクロン株対応 2 価ワクチンの接種が進められており、接種率は 36.0%(高齢者においては 60.6%)となっています。
また、接種は幅広い年齢を対象としており、小児(5~11 歳)への追加接種(3 回目)の他、乳幼児(6 か月~4 歳)への初回接種も行われています。
詳細は岡山県ホームページ『新型コロナワクチンについて』を参照ください。

 ●症状
現在日本で流行の主流となっているオミクロン株は、潜伏期間が 2~3 日と、従来流行していた株(デルタ株など)と比較し短くなっています。
また、上気道で増殖しやすい特性から、従来株に比べ、鼻汁・頭痛・倦怠感・咽頭痛などの風邪様症状の頻度が増加している一方で、嗅覚・味覚障害の頻度の減少が報告されています。
しかしながら、肺炎が進展し、重症化する例も少なからず認められます。
特に高齢者や基礎疾患(慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、肥満など)のある方がり患すると、重症化する割合が高い傾向にあるとされており、注意が必要です。
また、妊婦では妊娠後半期(21 週以降)などに重症化する割合が高いことが分かっていますが、ワクチン接種が重症化を予防する可能性があるとされています(日本における COVID-19 妊婦の現状(日本産婦人科学会、2022 年 6 月 7 日付報告))。
なお、り患後症状(いわゆる後遺症)については、こちらをご覧ください。
罹患後症状のマネジメント・第 2.0 版(2022 年 10 月 14 日発行)

 ●報告方法について
2022 年 9 月 26 日から全数把握の方法が変更されました。
全数届出対象者は 65 歳以上の者等に限定され、対象者以外は検査キット陽性者登録センター等への登録制になりました。

 ●発生状況
・全国
2023 年 1 月 18 日 0 時現在までで、国内感染者は累計で 31,722,918 名、国内死亡者は 63,769 名、また、同時点における重症者は 689 名となっています(厚生労働省ホームページより)。
全国の新規感染者数は、前週の増加傾向から再び減少傾向に転じましたが、引き続き高い感染レベルとなっています。
死亡者数はこれまでの最高値の第 7 波を超える状況が続いています。
今般の感染拡大においては新規感染者のうち 80 代以上の高齢者の占める割合が、第 7 波よりも増加する傾向が続いており、引き続き注意が必要です。
ワクチン接種および感染により獲得した免疫の減衰、変異株(BQ.1 系統等)の置き換わりの状況、気温の低下による不十分な換気等の影響が注視されます。
また、季節性インフルエンザとの同時流行に注意が必要です。

・岡山県(最新情報)
2023 年 1 月 19 日 0 時現在までで、岡山県の感染者は累計で 457,843 名、死亡者は 726 名(1 月 12 日~18日までの 1 週間で 58 名増加)となっています。
高齢者施設・医療機関などでクラスターが発生しています。
直近 1 週間の新規感染者数は、全国の状況と同様に、再び減少傾向に転じましたが、引き続き高い感染レベルとなっています。
また、死亡者の報告も継続しています。
確保病床使用率の上昇を踏まえ、岡山県は昨年 12 月 20 日に基本的な感染防止策の徹底や適切な受診への協力等をお願いする「岡山県医療ひっ迫警報」を発令しました。
早期のワクチン接種とともに、感染防止策(体調が悪い場合には外出を控える、3 密(密閉・密集・密接)の回避、マスクの正しい着用を含めたマスクコードの遵守、手洗い、換気など)の徹底に留意しましょう。
混雑した場所や感染リスクの高い場所へ外出する場合は、感染防止策をより一層徹底しましょう。
詳細は岡山県ホームページ『「岡山県医療ひっ迫警報」について』をご覧ください。

【岡山県感染症情報センターより参照】
(2023年1月20日更新)