2019年06月28日

2019年 第25週(6月17日 ~ 6月23日)

■定点把握感染症の発生状況
患者報告医療機関数:インフルエンザ定点84、小児科定点54、眼科定点12、STD定点17、基幹定点5
○手足口病は、県全体で466名(定点あたり 9.20 → 8.63人)の報告があり、前週とほぼ同数でした。
○ヘルパンギーナは、県全体で131名(定点あたり 2.20 → 2.43人)の報告があり、前週からわずかに増加しました。

■今週の注目感染症
☆風しん
症状等についてはこちらをご覧ください。
『風しんについて』(厚生労働省)

●発生状況
風しんは、2018年に全国的に流行しました (2018年の全国の風しん届出数:2,937名。 2015~2017年の3年間では年間93~163名)。
2019年に入ってから、全国では第1週から第24週の風しん累積患者報告 数は1,793名となり、第23週の1,718名から75名増加しました。
2019年第1週から第24週までの人口100万人あたりの患者報告数は全 国で14.1人となり、東京都が46.4人で最も多く、次いで島根県41.8 人、佐賀県33.6人、千葉県24.9人、神奈川県24.2人と続いています。
患者の9割以上が成人で、男性が女性の3.9倍多く報告されており、特に 30~40代の男性に多くなっています(男性患者全体の約6割)。

<中国・四国地方の状況>
・2018年累積報告数(カッコ内は人口100万人あたりの患者報告数)
岡山県:29名(15.1人)、広島県:28名(9.8人)、山口県:24名(17.1人)、愛媛県:7名(5.1人)
・2019年第1週~第25週(速報値)累積報告数
岡山県:3名(1.6人)、広島県:28名(9.8人)、山口県:18名(12.8人)、島根県:29名(41.8人)、香川 県:3名(3.1人)、愛媛県:3名(2.2人)


●先天性風しん症候群(CRS)とは
妊娠初期に風しんにり患すると、風しんウイルスが胎児に感染し、出生児に先天性風しん症候群(CRS)と総称される障がいを引き起こすことがあります。
先天性心疾患、難聴、白内障が3大症状です。
全国では2019年第4週、第17週および第24週に、各1名ずつの先天性風しん症候群の発生報告がありました。


【岡山県感染症情報センターより参照】
(2019年6月28日更新)