2021 年 第33 週 (8月16日~8月22日)

今週の注目感染症
☆新型コロナウイルス感染症
●新型コロナウイルス感染症とは
新型コロナウイルス感染症は、現在世界中で感染が拡大している呼吸器症状などを呈する感染症です。
感染経路は、飛沫感染が主体と考えられますが、換気の悪い環境であれば、咳やくしゃみなどの症状がなくても感染を拡大させると考えられています。
現在、予防接種が進められており、ワクチン未接種者と 2 回接種者を比較すると、65 歳以上の高齢者で効果が明らかになっています。
(第 47 回アドバイザリーボード(令和 3 年 8 月 11 日)資料 2-5)
(なお、この資料では変異株による症状の比較もされています。)

 ●症状
1~14 日(通常 5 日程度)の潜伏期間の後に、主に発熱、咳、倦怠感等の風邪のような症状が出現しますが、下痢、嗅覚・味覚障害などを呈する場合もあります。
初期症状に続き、肺炎症状の増悪を示す場合があります。
特に高齢者や基礎疾患(慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、肥満など)のある方がり患すると、重症化する割合が高い傾向にあるとされており、注意が必要です。
他方、感染しても息苦しさなどを認めない比較的軽症の例や無症状の方も多くみられます。
また、いわゆる後遺症についての研究が進められており、その中間報告において「疲労感・倦怠感、息苦しさ、筋力低下、睡眠障害、思考力・集中力の低下、脱毛」が感染の診断から 6 か月後でも多く認められ、遷延する症状と考えられています。
(COVID-19 後遺障害に関する実態調査等(厚生労働省))

 ●発生状況
・全国
2021 年 8 月 26 日 0 時現在までで、国内感染者は累計で 1,362,813 名、国内死亡者は 15,737 名、退院または療養解除となった者は 1,118,486 名となっています(厚生労働省ホームページより)。
感染拡大の歯止めがかからず、新規感染者数は 1 か月近く過去最大の水準を更新し続けており、全国のほぼ全ての地域でこれまでに経験したことのない感染拡大が継続しています。
感染者は 20-30 代が中心ですが、高齢者や 20 歳未満の感染者も増加しています。
感染者数の急速な増加に伴い重症者数も急激に増加し、過去最大の規模となり、死亡者数も増加傾向となっています。
医療提供体制は、首都圏だけでなく他の地域でも非常に厳しい状況となっています。
8 月中旬時点で、全国で流行する新型コロナウイルスの 9 割以上が、従来株と比較して感染力が強いとされるデルタ株に置き換わったと推定されています。
(第 49 回アドバイザリーボード(令和 3 年 8 月 25 日)資料 1)

・岡山県(最新情報)
2021 年 8 月 26 日までで、岡山県の感染者は累計で 12,448 名(男性 6,235 名、女性 5,107 名、性別非公表 1,106 名)、死亡者は 127 名となっています。
高齢者施設、会社、保育施設などでクラスターが発生しています。
直近 1 週間(8/17~8/23)の岡山県の感染状況は、「爆発的な感染拡大および深刻な医療提供体制の機能不全を避けるための対応が必要な段階」とされるステージⅣに移行しました。
このため 8月 27 日より、岡山県に緊急事態措置が適用されました。
引き続き、基本的な感染予防策(3 密の回避、マスク着用、手洗い、換気など)の徹底とともに行動にも留意が必要です。

【岡山県感染症情報センターより参照】
(2021年8月20日更新)