2021年04月02日

2021 年 第12週 (3月22日~3月28日)

今週の注目感染症
☆新型コロナウイルス感染症
 ●新型コロナウイルス感染症とは
新型コロナウイルス感染症は、現在世界中で感染が拡大している呼吸器症状などを呈する感染症です。
日本では、2020 年 1 月 15 日に 1 例目の感染者が確認されました。
感染経路は、飛沫感染が主体と考えられますが、換気の悪い環境であれば、咳やくしゃみなどの症状がなくても感染を拡大させると    考えられています(WHO は、5 分間の会話で 1 回の咳と同程度の飛沫(約 3,000 個)が飛ぶと報告)。

 ●症状
1~14 日(通常 5 日程度)の潜伏期間の後に、主に発熱、咳、倦怠感等の風邪のような症状が出現しますが、下痢、嗅覚・味覚障害などを呈する場合もあります。
初期症状に続き、肺炎症状の増悪を示す場合があります。
特に高齢者や基礎疾患(慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、肥満など)のある方がり患すると、重症化する割合が高い傾向にあるとされており、注意が必要です。
他方、感染しても息苦しさなどを認めない比較的軽症の例や無症状の方も多くみられます。

 ●発生状況
・全国
2021 年 4 月 1 日 0 時現在までで、国内感染者は累計で 474,773 名、国内死亡者は 9,162 名、退院または療養解除となった者は 446,416 名となっています(厚生労働省ホームページより)。
3 月中旬以降、新規感染者数の増加傾向が強まってきています。
首都圏・関西圏で若年層の感染の割合が高くなっており、変異株の報告も増加していることから、今後の感染急拡大が懸念されます。
医療提供体制においても、病床使用率の上昇傾向が見られ、再び厳しい状況となっている地域もあります。
感染の再拡大を防ぐため、3 密となるような人が集まる機会(例:歓迎会、お花見に伴う宴会)を避けるなど、感染予防の取組みを続ける必要があります。
(参考:都道府県別の変異株(ゲノム解析等)確認数について(厚生労働省ホームページ) )

・岡山県(最新情報)
2021 年 4 月 1 日現在までで、岡山県の感染者は累計で 2,703 名(男性 1,315 名、女性 1,208 名、性別非公表 180 名)、死亡者は 35 名となっています。
大学、医療機関、事業所でクラスターが発生しています。
岡山県の状況、感染予防の方法などの詳細は、新型コロナウイルス感染症について(新型コロナウイルス感染症について(岡山県健康推進課ホームページ)をご覧ください。

【岡山県感染症情報センターより参照】
(2021年4月2日更新)