2019年11月22日
2019年 第46週(11月11日~11月17日)
■患者報告医療機関数:インフルエンザ定点84、小児科定点54、眼科定点12、STD定点17、基幹定点5
○インフルエンザは、県全体で47名(定点あたり 0.35 → 0.56人)の報告があり、前週から増加しました。
■今週の注目感染症
☆☆後天性免疫不全症候群(エイズ AIDS)
●全国の発生状況
2018 年エイズ発生動向年報によると、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染者の新規報告数は 940 名(前 年 976 名)でした。
2007 年以降ほぼ横ばいで推移しており、年間 1,000 名程度の報告数となっています。
エイズ患者の新規報告数は、377 名(前年 413 名)と、2006 年以降年間 400 名前後で推移しています。
2018 年の HIV 感染者とエイズ患者の新規報告者の合計数は 2017 年より減少し、2 年連続での減少となりましたが、依然として多数の報告が見られています。
HIV 感染者およびエイズ患者ともに、日本国籍男 性が報告数の大半を占めています。
都道府県別でみると、2018 年 HIV 感染者報告数(人口 10 万人あた り)は、東京都(2.54)、大阪府(1.32)、愛知県(1.01)の順で多くなっています。
また、エイズ患 者報告数(人口 10 万人あたり)は、徳島県(0.82)、高知県(0.71)、大分県(0.70)の順で多くなっ ています。
年代別では、HIV 感染者は 20~40 代で多く なっています。
またエイズ患者は、20 歳以 上の各年代に分散していますが、特に 40 代 で多くなっており、HIV 感染者よりも年代 が高くなっています。
HIV 感染者の年代別感染経路では、男性は いずれの年齢においても同性間性的接触の 割合が最も高く、年齢が上がるにつれて異 性間性的接触の割合が高くなる傾向がみら れます。
なお HIV 感染者、エイズ患者ともに、静注 薬物使用や母子感染によるものはいずれも 1%未満にとどまっています。
●岡山県
2019 年 46 週(~11/17)までに報告された HIV 感染者は 5 名、エイズ患者は 2 名で、両者を合わせた新 規報告数は 7 名となっています(2018 年 46 週までの両者を合わせた新規報告数は 15 名(HIV 13 名、エ イズ 2 名))。
【岡山県感染症情報センターより参照】
(2019年11月22日更新)