2019年06月21日

2019年 第24週(6月10日 ~ 6月16日)

■定点把握感染症の発生状況
患者報告医療機関数:インフルエンザ定点 84、小児科定点 54、眼科定点 12、STD 定点 17、基幹定点 5
○手足口病は、県全体で 497 名(定点あたり 6.15 → 9.20 人)の報告があり、前週から増加しました。
○ヘルパンギーナは、県全体で 119 名(定点あたり 1.52 → 2.20 人)の報告があり、前週から増加しました。

■今週の注目感染症
☆風しん
症状等についてはこちらをご覧ください。
『風しんについて』(厚生労働省)

●発生状況
風しんは、2018 年に全国的に流行しました(2018 年の 全国の風しん届出数:2,937 名。2015~2017 年の 3 年 間では年間 93~163 名)。
2019 年に入ってから、全国では第 1 週から第 23 週の風しん累積患者報告数 は 1,718 名となり、第 22 週の 1,658 名から 60 名増加しました。
2019 年第 1 週から第 23 週までの人口 100 万人あたりの患者報告数は全国で 13.5 人となり、東京都が 44.1 人で最も多く、次いで島根県 37.5 人、佐賀県 31.2 人、千葉県 24.1 人、神奈川県 23.6 人と続いています。
患者の 9 割以上 が成人で、男性が女性の 3.9 倍多く報告されており、特に 30~40 代の男性 に多くなっています(男性患者全体の約 6 割)。

<中国・四国地方の状況>
・2018 年累積報告数(カッコ内は人口 100 万人あたりの患者報告数)
岡山県:29 名(15.1 人)、広島県:28 名(9.8 人)、山口県:24 名(17.1 人)、愛媛県:7 名(5.1 人)

・2019 年第 1 週~第 24 週(速報値)累積報告数 岡山県:3 名(1.6 人)、広島県:28 名(9.8 人)、山口県:18 名(12.8 人)、島根県:29 名【前週+3】(41.8 人)、香川県:3 名(3.1 人)、愛媛県:3 名(2.2 人)


●先天性風しん症候群(CRS)とは
妊娠初期に風しんにり患すると、風しんウイルスが胎児に感染し、出生児に先天性風しん症候群(CRS)と総称される障がいを引き起こすことがあります。
先天性心疾患、難聴、白内障が 3 大症状です。
全国では、2019 年第 4 週、第 17 週および第 24 週に、各 1 名ずつの先天性風しん症候群の発生報告がありました。


【岡山県感染症情報センターより参照】
(2019年6月21日更新)