2021年02月05日
2021 年 第4週 (1月25日 ~ 1月31日)
今週の注目感染症
☆新型コロナウイルス感染症
●新型コロナウイルス感染症とは
新型コロナウイルス感染症は、現在世界中で感染が拡大している呼吸器症状などを呈する感染症です。
日本では、2020 年 1 月 15 日に 1 例目の感染者が確認されました。
一般的な感染経路は、飛沫感染・接触感染が考えられますが、閉鎖空間で近距離で多くの人と会話するなどの一定の環境下であれば、咳やくしゃみなどの症状がなくても感染を拡大させるリスクがあるとされています(WHO は、5 分間の会話で 1 回の咳と同程度の飛沫(約 3,000 個)が飛ぶと報告しています)。
●症状
1~14 日(通常 5~6 日)の潜伏期間の後に、主に発熱、咳、全身倦怠感等の風邪のような症状が出現しますが、頭痛、下痢、結膜炎、嗅覚障害、味覚障害などを呈する場合もあります。
国内の症例では、発熱や呼吸器症状が 1 週間前後持続することが多く、強い倦怠感を訴える方が多いようです。
高齢者や基礎疾患(糖尿病、心血管疾患、呼吸器疾患など)のある方がり患すると、重症化しやすいことが分かっており、注意が必要です。
他方、感染しても息苦しさなどを認めない比較的軽症の例や無症状の方も多くみられます。
●発生状況
・全国
2021 年 2 月 4 日 0 時現在までで、国内感染者は累計で 396,429 名、国内死亡者は 6,020 名、退院または療養解除となった者は 349,332 名となっています(厚生労働省ホームページより)。
全国では、新規感染者数の減少傾向が見られますが、重症者数、死亡者数は過去最多の水準が継続しています。
1 月 7 日に緊急事態宣言が発出された 11 都府県においては、現時点で感染状況に改善が見られている地域もある一方で、感染の水準が未だ高く、医療への過剰な負担が継続しているため、その解除が難しい地域もあります。
このため、栃木県を除く 10 都府県(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県)で、緊急事態宣言の対象期間が 3 月 7 日までに延長されました。
・岡山県(最新情報)
2021 年 2 月 4 日現在までで、岡山県内では 2,375 名(男性 1,152 名、女性 1,061 名、性別非公表 162名)の新型コロナウイルス感染症患者が発生しました。
高齢者福祉施設、医療機関、接待を伴う飲食店、学校などで複数のクラスターが発生しています。
岡山県の状況、感染予防の方法などの詳細は、新型コロナウイルス感染症について(新型コロナウイルス感染症について(岡山県健康推進課ホームページ)をご覧ください。
【岡山県感染症情報センターより参照】
(2021年2月5日更新)