2019年11月08日
2019年 第44週(10月28日~11月3日)
■患者報告医療機関数:インフルエンザ定点 84、小児科定点 54、眼科定点 12、STD 定点 17、基幹定点 5
○インフルエンザは、県全体で 22 名(定点あたり 0.12 → 0.26 人)の報告があり、前週から増加しました。
■今週の注目感染症①
☆風しん
症状等についてはこちらをご覧ください。 ⇒『風しんについて』(厚生労働省)
●全国の発生状況
風しんは、2018 年に全国的に流行しました(2018 年の全国の風しん届出 数:2,946 名。2015~2017 年の 3 年間では年間 93~163 名)。
2019 年に入ってから、全国では第 1 週から第 43 週の風しん累積患者報 告数は 2,245 名となり、第 42 週の 2,238 名から 7 名増加しました。
2019 年第 1 週から第 43 週までの人口 100 万人あたりの患者報告数は全国で 17.7 人となり、東京都が 62.2 人で最も多く、次いで島根県 43.2 人、佐賀県 38.4 人、千葉県および神奈川県各 31.3 人と続いています。
患者の 95%が成人で、男性が女性の 3.7 倍多く報告されており、特に 30~40 代の男性に多くなっています(男性患者全体の 60%)。
●先天性風しん症候群(CRS)とは
妊娠初期に風しんにり患すると、風しんウイルスが胎児に感染し、出生児に先天性風しん症候群(CRS)と総称 される障がいを引き起こすことがあります。
先天性心疾患、難聴、白内障が 3 大症状です。 全国では第 44 週に 1 名の発生報告があり、2019 年第 44 週までの累積報告数は 4 名となりました。
■今週の注目感染症②
☆梅毒
●発生状況
全国 2010 年以降年々報告数が増加しており、2017 年には 5,000 名を超え、2018 年には 7,000 名を超えました。
2019 年も第 43 週(速報値)までで 5,467 名の報告が あり、3 年連続で 5,000 名を超えている状況です。
近年は、10~20 代を中心とした若年層の女性の報告 が多い傾向があり、これに伴って先天梅毒の報告も増 加傾向を示しています(2017 年 9 名、2018 年 17 名、 2019 年第 43 週(速報値)までで 17 名)。
岡山県 2016 年は 40 名、2017 年は 172 名と報告数が急増し、 2018 年も 160 名と多くの報告がありました。
2019 年 は第 44 週までで 172 名となり、すでに 2018 年 1 年間 の報告数を超え、報告数が急増した 2017 年と同数と なっています。
全国と同様、20 代を中心とした若年層の女性の報告が 増加傾向にあります。
男性は 20~40 代に多く報告さ れています。また、岡山県では第 43 週に 1 名の先天 梅毒の報告がありました。
先天梅毒など、梅毒の情報はこちら ⇒ >>詳細はこちら
岡山県の梅毒対策についてはこちら ⇒ >>詳細はこちら
岡山県内の検査は… ⇒ >>詳細はこちら
【岡山県感染症情報センターより参照】
(2019年11月8日更新)