視覚の働きについて
視力は6歳までにはほぼ完成します。それまでに、視力の妨げになる原因があると視機能の発達の妨げになります。

乳幼児期に見られる眼の異常は
①眼や瞼の外見→小眼症、眼瞼下垂など
②著しい目やに→結膜炎、涙嚢炎など
③ひとみの色の異常(白い)→白内障、網膜芽細胞腫など
④くろめが異常に大きく濁っている→先天性緑内障
⑤目の動きがおかしい、片目が寄っている、目で追わない→眼振、斜視、視力異常など
⑥目を細めて見る、横目でみる、首を傾けて見る→斜視、弱視、外眼筋麻痺など

上記の様な異常を感じたら眼科に受診しましょう。1歳6ヵ月児健診及び3歳児健診では確認や検査が行われるようになっています。必ず受診しましょう。

聴覚の発達について
聴覚の発達は4歳くらいまでにほぼ完成します。聴覚の発達は言葉の発達にも大きく影響します。

乳幼児期に多く見られる聴覚の異常は
①先天性難聴→遺伝性のものと風しん等ウイルスの胎内感染、未熟児、重症黄疸、顔面等の奇形に伴うもの
②急性中耳炎→種々の細菌による感染による病気で、上気道感染に続発する事が多い
③滲出性中耳炎→中耳腔内に浸出液が貯まる病気で、ほとんど無症状で知らない間に難聴になっている場合が多い

新生児期には、新生児聴覚検査があり、1歳6ヵ月児健診及び3歳児健診では確認や検査が行われるようになっています。聞こえの異常や中耳炎等の症状があれば早めに耳鼻科に受診しましょう。