2019年11月29日

2019年 第47週(11月18日~11月24日)

■患者報告医療機関数:インフルエンザ定点84、小児科定点54、眼科定点12、STD定点17、基幹定点5
○インフルエンザは、県全体で97名(定点あたり 0.56 → 1.15人)の報告があり、前週から大きく増加しました。

■今週の注目感染症
☆☆後天性免疫不全症候群(エイズ AIDS)

●全国の発生状況
2018 年エイズ発生動向年報によると、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染者の新規報告数は 940 名(前 年 976 名)でした。2007 年以降ほぼ横ばいで推移しており、年間 1,000 名程度の報告数となっています。
エイズ患者の新規報告数は、377 名(前年 413 名)と、2006 年以降年間 400 名前後で推移しています。
2018 年の HIV 感染者とエイズ患者の新規報告者の合計数は 2017 年より減少し、2 年連続での減少となり ましたが、依然として多数の報告が見られています。
HIV 感染者およびエイズ患者ともに、日本国籍男 性が報告数の大半を占めています。
都道府県別でみると、2018 年 HIV 感染者報告数(人口 10 万人あたり)は、東京都(2.54)、大阪府(1.32)、愛知県(1.01)の順で多くなっています。
また、エイズ患 者報告数(人口 10 万人あたり)は、徳島県(0.82)、高知県(0.71)、大分県(0.70)の順で多くなっています。
年代別では、HIV 感染者は 20~40 代で多くなっています。
またエイズ患者は、20 歳以 上の各年代に分散していますが、特に 40 代 で多くなっており、HIV 感染者よりも年代 が高くなっています。
HIV 感染者の年代別感染経路では、男性は いずれの年齢においても同性間性的接触の 割合が最も高く、年齢が上がるにつれて異性間性的接触の割合が高くなる傾向がみら れます。
なお HIV 感染者、エイズ患者ともに、静注薬物使用や母子感染によるものはいずれも 1%未満にとどまっています。

●岡山県
2019 年 47 週(~11/24)までに報告された HIV 感染者は 6 名、エイズ患者は 2 名で、両者を合わせた新 規報告数は 8 名となっています(2018 年 47 週までの両者を合わせた新規報告数は 15 名(HIV 13 名、エ イズ 2 名))。

【岡山県感染症情報センターより参照】
(2019年11月29日更新)