2019年10月04日

2019年 第39週(9月23日 ~ 9月29日)

■定点把握感染症の発生状況
患者報告医療機関数:インフルエンザ定点 84、小児科定点 54、眼科定点 12、STD 定点 17、基幹定点 5
○インフルエンザは、県全体で 32 名(定点あたり 0.43 → 0.38 人)の報告があり、前週からわずかに減少しました。
○RS ウイルス感染症は、県全体で 160 名(定点あたり 2.89 → 2.96 人)の報告があり、前週とほぼ同数でした。

■今週の注目感染症
☆風しん
症状等についてはこちらをご覧ください。
『風しんについて』(厚生労働省)

●全国の発生状況
風しんは、2018 年に全国的に流行しました(2018 年の全国の風しん届出数:2,946 名。2015~2017 年の 3 年間では年間 93~163 名)。
2019 年に入ってから、全国では第 1 週から第 38 週の風しん累積患者報告数は 2,196 名となり、第 37 週の 2,190 名から 6 名増加しました。
2019 年第 1 週から第 38 週までの人口 100 万人あたりの患者報告数は全国で 17.3 人となり、東京都が 61.2 人で最も多く、次いで島根県 44.7人、佐賀県 38.4 人、千葉県 31.3 人、神奈川県 30.1 人と続いています。
患者の 95%が成人で、男性が女性の 3.7 倍多く報告されており、特に 30~40 代の男性に多くなっています(男性患者全体の 60%)。

●先天性風しん症候群(CRS)とは
妊娠初期に風しんにり患すると、風しんウイルスが胎児に感染し、出生児に先天性風しん症候群(CRS)と総称される障がいを引き起こすことがあります。
先天性心疾患、難聴、白内障が 3 大症状です。
全国では 2019 年第 4 週、第 17 週および第 24 週に、各 1 名ずつの先天性風しん症候群の発生報告がありました。

【岡山県感染症情報センターより参照】
(2019年10月4日更新)