2020年10月30日

2020 年 第 43週 (10月19日 ~ 10月25日)

今週の注目感染症①
☆新型コロナウイルス感染症
 ●新型コロナウイルス感染症とは
新型コロナウイルス感染症は、現在世界中で感染が拡大している呼吸器症状などを呈する感染症です。
日本では、2020 年 1 月 15 日に 1 例目の感染者が確認されました。
一般的な感染経路は、飛沫感染・接触感染が考えられますが、閉鎖空間で近距離で多くの人と会話するなどの一定の環境下であれば、咳やくしゃみなどの症状がなくても感染を拡大させるリスクがあるとされています(WHO は、5 分間の会話で 1 回の咳と同程度の飛沫(約 3,000 個)が飛ぶと報告しています)。

 ●症状
1~14 日(通常 5~6 日)の潜伏期間の後に、主に発熱、咳、全身倦怠感等の風邪のような症状が出現しますが、頭痛、下痢、結膜炎、嗅覚障害、味覚障害などを呈する場合もあります。
国内の症例では、発熱や呼吸器症状が 1 週間前後持続することが多く、強い倦怠感を訴える方が多いようです。
高齢者や基礎疾患(糖尿病、心血管疾患、呼吸器疾患など)のある方がり患すると、重症化しやすいことが分かっており、注意が必要です。
他方、感染しても息苦しさなどを認めない比較的軽症の例や無症状の方も多くみられます。

 ●発生状況
・全国
2020 年 10 月 29 日 0 時現在までで、国内感染者は累計で 98,852 名、国内死亡者は 1,733 名、退院または療養解除となった者は 91,322 名となっています(厚生労働省ホームページより)。

・岡山県(最新情報)
2020 年 10 月 29 日現在までで、岡山県内では 261 名(男性 130 名、女性 96 名、性別非公表 11 名、調査中 24 名)の新型コロナウイルス感染症患者が発生しました。
なお、県内で複数のクラスターが発生しています。
岡山県の状況、感染予防の方法などの詳細は、新型コロナウイルス感染症について(新型コロナウイルス感染症について(岡山県健康推進課ホームページ)をご覧ください。

今週の注目感染症②
☆ダニ媒介感染症
<SFTS・つつが虫病・日本紅斑熱の全国および岡山県での発生状況について>
●重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
2019 年までの全国の推移をみると、発生動向調査開始以降、増加傾向にあります。
岡山県では、今年は第 43 週までで、すでに 7 名が報告されており、初発例が報告された 2013 年以降で1 年間の累計報告数が最多となっています。
2013 年からの月別発生状況では、7 月をピークとし、春から秋にかけて患者が発生する傾向があります。

●つつが虫病
2019 年までの全国の推移をみると、発生動向調査開始以降、横ばいの傾向にあります。
岡山県では、今年は第 43 週までで、2 名が報告されており、例年と同様の発生状況となっています(第44 週にさらに 1 名報告あり(速報値))。
2006 年からの月別発生状況では、4 月と 12 月をピークとし、春と秋冬にかけて患者が多く発生する傾向があります。

●日本紅斑熱
2019 年までの全国の推移をみると、発生動向調査開始以降増加傾向にあり、2020 年の累計(暫定値、第 42 週まで)が最多となっています。
岡山県では、今年は第 43 週までに 11 名が報告されており、初発例が報告された 2009 年以降で 1 年間の累計報告数が最多となっています。
2009 年からの月別発生状況では、5 月と、8 月から 10 月にかけて、患者数が増加する傾向があります。

【岡山県感染症情報センターより参照】
(2020年10月30日更新)